ズ 雑記

よろしくお願いします。

すきやきケーキで泣きたい。

 

本記事は小林ヤバコ様(@mayonnaiseyaki)主催「ゲキ!チュウマイ Advent Calendar 2022」企画に参加した記事です。これは12月5日。つまりは5日目。
他の記事は上記リンクから!
もしくはハッシュタグ「#ゲキチュウマイアドカレ」から!

 

 

はじめまして。ズレです。
まずはこちらをご覧ください。

 


 

ごめんなさいね、のっけから肉と白菜で。

もう一度置いておきましょうね。

※本記事は小林ヤバコ様(@mayonnaiseyaki)主催「ゲキ!チュウマイ Advent Calendar 2022」企画に参加した記事です。



次にこちらをご覧ください。

 

 

はい。本日12月5日は「CHUNITHMに▲MEW▲△MEW△CAKEが収録された日」です。
ちゃんと音楽ゲームに則した話になりました。よかったですね。


では、▲MEW▲△MEW△CAKEといえば何でしょうか?



MASTER譜面製作者名義、「すきやきケーキ」です。

 



というわけでこちらです。

俺は本気だぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 




・作る

材料です。

すきやきの割り下、玉子、しらたき、豚肉、豆腐、白菜。

ネギは買うのを忘れたし画像にデカデカと写り込んでいる砂糖は使わなかった。
早速余談だが北海道(私が住んでいるところ)のすき焼きは豚肉が主流らしい。
そうなんだ? 何の記憶も無い。
しかしこれはすき焼き用でも何でもなく切り落とし。材料費をケチっている。
米粉の口が開いているのは「そもそも米粉でケーキが作れるのか?」と思い事前練習を行ったものの、その時点で開封前の写真を取り忘れたため。
ちなみに失敗したので顔をしわしわにして食った。ガリボリだった。



ところで、流石に何の勝算もなく材料を用意したわけではない。
ケークサレ、というものをご存じだろうか。

言ってしまえば「おかずケーキ」だ。

こういうの。
クレープに生クリームやアイスを具材としたデザートクレープがある一方で、ソーセージやチーズを挟む軽食クレープがあるのと同じように、ケーキにもそういったカテゴリがある。
ほうれん草やベーコン、ツナなどを混ぜて焼く(らしい)。
ちなみにケーキとしてはパウンドケーキになるっぽい。

これを作る。なぜなら食える物を食いたいから。
ただし色々インターネットに聞いて回ったものの、すき焼きをぶっ込んだレシピは見当たらなかったので全て勘で作る。

こういうのって勘で作ったらダメなんじゃないか? という腹の底の不安からは目を背けている。
あと録音を聴き返したら「やるぞ!!! やるぞ!!!!!!」と無理矢理大きな声を出していた。声が揺れていた。


とりあえず白菜を横たえる。

切った後の画像は残っていなかった。ざく切りを約半分程使った。

 


肉も切った。不安が色濃いためか、おおよそすき焼きとは縁遠いほどの細切れになった。あとしらたきを水洗いした。



そして米粉とベーキングパウダーを振るった。録音では相当ごねていた。
今さらだが米粉を使用しているのは「すき焼きには米が要る」という発想だ。

 


豆腐。別のボウルに開けた。
にもかかわらずボウルの縁が汚れているのは何度かボウル間で粉を行き交わせたから。
これを、

 

 

こう!!!!!!

 

そして、


こう!!


頼むなんとかなってくれ! 頼む!!
漠然とした不安がそこにある!!



うおおおおおおおおおおおおおおおお、

ヤーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!ジューーーーーワワッワワ


ヤーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!ジューワワワ ジュー


ヤーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!


ヤーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 





ここで終わっちゃダメなのか!!!!!?!?!?!?!?!?!?!

 

美味そう。美味いものしか入っていないので当たり前かも。
でも美味そ~~~う。


え?


これを豆腐を混ぜ込めた生地に入れないといけないのか?

 

で、米粉をつっこんで焼くのか?



なんで?



なんでこんなことをしているんだ? 年末だぞ。
もっと他にやるべきことがあったんじゃないのか。貴重な休日だぞ。
20代もいよいよ本格的に折り返しているのに。
なのにいつまでもこんなことをしていていいのか?
このまま食って「すき焼きを食べてすきやき奉行の書いた譜面の地力を上げよう」とかで茶を濁せないか? 食えば伸びる、みたいな。そういう。
ふふ、そういうやわらかいやつ。

というかそもそもこれ面白い文章になるのか?
滑ったらどうしよう。ネタはこれしか用意していない。年末のこういう催しで人々がワイワイやってるところにぽっと出の奴が「こんにちは~」と現れて滑って散るさまはキツいものがある。

嫌だ~~~~~~~~~つまんねって言われたくないよお これがオチつくのかも不安だよ ずっと不安だ ぬかるみに立てた掘っ立て小屋、それが今の俺
ウヴーーーーーーーーーーー我に返りそう 我に返る ウーーーーーーーーーー






あっ!

 

𝐒𝐀𝐏𝐏𝐎𝐑𝐎 𝐂𝐋𝐀𝐒𝐒𝐈𝐂

プガシュッ



グビッ



ガンッ



「うめ"ぇ!!!!!!!!!!!!!!!!」

 








爆裂に美味い。
どうせ心がこうなるだろうことを見越して買っておいたクラシックが美味い。
一人で自分のためだけに酒を買ったのはいつぶりだろうか。
ほかほかの湯気を立てる豚肉が、白菜が美味い。
甘い割り下がもう一口もう一口と食欲をそそる。





…………。



後戻りはできない。



木べらだと具を移しにくいため菜箸に切り替えて生地に投入する。
移しながら「あ~あ~~あ~~~~~~」などとわめいていた。
なんだろうね、ずっと「もったいね~~~~」という気持ちがあるよね。

録音の中の私も、不安だ不安だとわめく権利を最大限に活用している。



あらかた投入したのでヘラで混ぜる。

 

 

米粉(とベーキングパウダー)も投入する。
少しずつふるいにかけていれるのがいいんだっけ? こういうのって。
よくわからないのでよくわからないなりに突っ込んだ。
割り下も少量突っ込んだ気がする。
この辺でオーブンレンジの予熱をしていないことに気が付く。



生地が完成した。
なんかグロくね?

 

 

あーあ。



こんなんなっちゃったよ。

 

 

ズイー

戻れないところにたどり着いてもなお、不安なものは不安だ。
ここで予熱待ちの時間が発生したのでフライパンを眺めていた。
うそ、パウンドケーキの型に粉を塗っていた気がする。くっつき防止の浅知恵だ。
勘でやったので意味は無かった。




<~♪




あっ。


米が炊けた……。
「嫌になったら全部食おう」と思って事前に仕込んだなそういや。

 

ところで、なんか多くね?



ほら余ったし。どうすんだこれ。
あとやっぱりなんかグロくね?
しかしながらここまできたら(ここまできてもなお)、取れる行動は「祈る」だけだ。

メリークリスマス!
正しくアドベントカレンダーだな! 
聖夜に願いを。ははっ。うるせぇ。


そうそう、今までの工程で意図的に無視していたこのしらたきについては、


こうした。



メリークリスマス!!!!!!!!!!!





メリークリスマス!!!!!!!!!!!!!!

すきやき奉行、見てるか?


責任取ってくれ。



 

と、しらたきをクリスマスリボンのようにあしらったところでオーブンレンジの予熱が完了した。180℃。




くらえ!!!!!!


ガバァ

スッ

ちょん。

ヴォン

わかんねえこれくらいか!!?!?!?!


 

 

手出しができる時間は終わった。
片付けをする。


フライパンに残されたすきやきの残りを再度加熱し、食器に米をよそった。
卵も落とす。

拭いきれない「残」という言葉こそよぎるものの美味しい。
米に甘い肉と白菜を乗せてハズレになる道理はない。


フライパンに残った汁は先程の余り物の生地に投下した。
余り者同士お似合いだろう。

レンジのことが気がかりで仕方がなく、キッチンを離れられない。
立ちながら完食した。
右横をちらちらと眺めながら皿を洗う。





<~♪


あ!!


焼けたか!?





対面するぞ!!




 

 

 



なんか、できてね?




竹串(菜箸)を刺してもくっつかない!
なんか、できてないか!?!?


↑(剥がしてみるか、型から……)と考えている。

軽く振ったり持ち上げようとしたが頑固だった。
完全に生地にへばりついていたので包丁でそぎ落とす。




 

あごめん下の方なんかやっぱ生かも


型の壁面を剥がしてケーキの底面に触れた。
指でねちょ、とこそぎ取れた。


頼む俺の不安をなんとかしてくれ! 頼む!
10分くらい頼む!
懇願とともに再度予熱を行ったレンジに放り込む。

こうなってしまえばまたキッチンから離れられない。
先程の余り物と残り物の混ぜ物を火にかけた。

これでいいじゃん。


露骨に良い匂いが立ちのぼってウケてしまった。

じゅうじゅうという音も耳に快い。当然だが焼き上がりも早い。

 


これでいいじゃん。


ベーコン、お前もそう思うよな?

𝐒𝐀𝐏𝐏𝐎𝐑𝐎 𝐂𝐋𝐀𝐒𝐒𝐈𝐂 𝐅𝐔𝐑𝐀𝐍𝐎 𝐕𝐈𝐍𝐓𝐀𝐆𝐄もそう思うよな?

ガパシュ

ズ

うめ~~~~~~
やっぱこれでいいんじゃないかなあ。

 

 

<~♪


よくねぇってよ。
電子レンジの扉を開ける。


10分ほどの追加時間は効果を示すのか?





それがこちらだ。







あー、うん? 焼けた? かも?


型から完全に取り出してみる。

いかがだろうか。

正直なところ、底面の緩さにはまだ問題がある気がする。
でも写真だとわかんないね。

恐らくの話をすると、そもそも粉の量が足りていなかった。
豆腐150gに米粉100gぐらいだった気がする。そこに卵2個と割り下(目分量)を投入しているのだ。そりゃゆるい。

なんとかもう少し水分量を飛ばしたいところではあるが、リボン代わりのしらたきが焦げ始めているためこれ以上の焼きは難しいと判断した。
リボン代わりのしらたきってなんだよ。



調理パート、終了。
この記事もあともう少しだからもうちょっとだけ付き合ってほしい。






・食う

断面。

 

いざ、いただきます!

以下、実食した際の音声を書き起こした。
しらたき邪魔!!
 水分量が多いから追加で時間を置いたとしても結局ネチャっとした感じはするんだけど、まあ……食えなくはない
 あー、あと、うすい!

「具材の方に頼って、生地の方はあまり味付けてないからか……。もうちょっとがっつり汁を混ぜて焼いてもよかったかもしれない」

「という、感想です。酒は飲める」

「結論、これで酒は飲める。取り立ててゲテモノではないね。むしろもっと改良の余地がありそうな気がする、作るときの苦痛(※俺は何をしているんだ? の気持ち)に耐えられれば」

「あと、柔らかすぎる! のでその辺も水分量が多すぎるんだろうね」

「豆腐の量を減らして粉を増やして、代わりに割り下の量を調整すればもっと食える気がする」

「食えなくはない、普通」

「普通にすき焼きを食った方が早い」

「分量は改善の余地が多いけど意外と表面の食感はちゃんとケーキっぽくなったのは面白い」

「しらたきを上にのせたのは完全に間違いです。食いづらい」

「あ、でもあれか。プレーンなお好み焼き食ってるみてぇ。これ手間かけたお好み焼きだね」

「でもまあ食えるわ」


「すきやき奉行見てるか? 食えるぞ、すきやきケーキは」

以上です。




ちなみに、

こっちはなんちゃって和風チヂミみたいな味と食感で美味かった。




・まとめ
・「すきやきケーキ」という語のイメージで調理中常に不安になるものの、味はまとまるし食えないわけではない。改善の余地は多分にある。

・しかしながらなんちゃってチヂミとして作成する方が手軽だし美味い。


ご覧いただきありがとうございました。


以下、おまけ。








作り直しました。
豆腐150g、米粉200g、ベーキングパウダーを確か1袋(4g)、割り下目分量。すきやき目分量。
焼き時間は30分。反省を生かしたはず。

出来上がりがこれ。見た目が向上した。
作ったは良いものの満腹だったため一日寝かせてから食った。

味が薄いことについても反省したので、すき焼きの割り下をぶっかけた。
ちゃんとおかずとして成立した。
初回は回りくどい工程を踏んだお好み焼きだったが、今度はケーキの食感を保ちつつ表面はサクサクとしていた。
食える。
食えるが面倒くさいので今後わざわざ作るか? と言われたらどうだろう。


あとえげつないくらい生地が余った。

すきやきパンケーキと言い張って食ったら中心部が生だった。



おわり




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